2024モデルでは60Lがリンクに加わったので、コードと同じボリュームサイズが登場しました。
「どちらのボードが自分に向いているのか」、実際に乗り比べをし検証してみました。
スペックを比較
LINK : 4’11” x 22″ x 4.25 x 60L
CODE : 4’8″ x 23″ x 4″ x 60L
コンセプトの比較
LINK :
シンカーボードのコンセプト(フォイリングしていない時に沈んだ状態で安定していられる)
04モデルでは上がり性能をさらにアップすると同時にランディングやリフライト性能も向上
CODE :
ボリュームを全体に持たせ、十分な浮力を持たせつつ上がり性能(フォイリングに入りやすさ)を追求したボード
カブリナのフォイルボードの中で一番汎用性が高くライダーのレベルを選ばない
シェイプの比較
ノーズの違いが一番先に目に入ります。いわゆるお弁当箱型のコードと先が尖ったサーフボードタイプのリンク。
またボード長が3インチ違います。
リンクはボード長が長い代わりにボード幅が1インチ狭く、この違いが両ボードの乗り味に大きな違いを生んでいます。
ノーズロッカーはリンクの方が大きめに入っています。
テイルはどちらも絞ったデザインとなり、デッキコンケーブが両方入っています。
ボトムデザイン
ノーズ形状の違いが見て取れます。
ともにキールの入り方は同じくらいです。
マストトラックの位置はコードの方が前寄りで、04モデルでは上がり性能を03モデルと同じレベルにするために位置の調整をしたと考えられます。
ノーズロッカー
試乗してみた
女性ライダー二人に試乗してもらいました。
Sさん:現在初代コード78Lを愛用。現在タックの練習中。体重は50キロ台中盤
Iさん:現在初代コード68Lを愛用。レースで使えるボードとして試乗。体重は50キロ前後
脇元菜穂子:現在リンク60Lと42Lをコンディションにより乗り分け。体重40キロ台
脇元祐二:現在JP Fwinger66L使用。体重は66キロ
Sさんの感想:
リンクが気に入りました。
ボード幅が狭いのでコロコロするのかと思いきや、ボード長が長いので膝立ちの時に安定していると思いました。また私は前を踏んで沈するのが嫌なので、ボード長が長いリンクの方が私向きに感じました。
それにすぐに浮いてくれるので、私が好きなのはリンクかな〜と思います。
Iさんの感想:
レースで沈した時のリカバーを考えると、リンクの場合は時間がかかりそうな気が・・・
スピードや反応の良さはリンクの方が良いかもしれないけれど、実際に今の自分に向いているのはコードだと思います。でも見た目はリンクの方が好きかも(笑)
脇元菜穂子の感想:
初めてコード60Lに乗った時、リンクとは全く違うテイストに驚きました。
膝立ちの時の安定感はすごく感じるのですが、フォイリングに入ろうとするとコードの前のボリュームが重く感じられました。私にはコード60Lはボリュームがあり過ぎると思いましたが、スピードや上り角度などはどちらも変わらないように感じ、また足の荷重での反応も大きな違うが感じませんでした。
脇元祐二の感想:
膝立ちの時にノーズ幅が広いので60Lとは思えない浮力と安定性を感じた。またぎ乗りをせずに立ち上がれ、立ち上がった時にはボリュームのバランスが良い。ノーズ部分が小さいのでレスポンスが非常に良く、ポンピングしやすいのでフォイリングに入りやすくジャイブ等も決まりやすいと思いました。
まとめ
乗り比べる前には、リンクの方が上級者向けであるため乗りこなすには技術が必要という印象がありましたが、実際にはライディングスタイルによって選ぶことができるという結論に達しました。
Iさんより体重があるSさんがリンクの方が乗りやすいとコメントしていたことが驚きでもありました。
60Lというサイズにチャレンジする方におすすめはコード、大きなボードを持ちながらもう一本買い足しをする方や軽量なライダーにはリンクで軽快な走りを・・・と考えます。